インターネット同時接続モードを使うと、PCやスマートフォンなどのデバイスからFlashAirを経由して、インターネットなどの別のネットワークと通信することができます。本チュートリアルでは、インターネット同時接続モードに設定する方法を解説します。

概要

アクセスポイントモード

通常、FlashAirはアクセスポイント(AP)モードになっており、いわゆる無線LAN親機として動作しています。 PCやスマートフォンなどのデバイスは、無線LAN子機としてFlashAirに接続します。 FlashAirに接続中は、他の無線LAN親機とは接続できません。 このため、インターネットにアクセスできなくなったりします。

アクセスポイントモードの接続

インターネット同時接続モード

インターネット同時接続モードが有効な場合、FlashAirのアクセスポイント(AP)とステーション(STA)の両方の機能が同時に動作し、 FlashAirを親機とするデバイス(AP側)とFlashAirの親機(STA側)の間の通信を中継(ルーティング)します。 STA側の無線LANにインターネット接続を設定しておけば、 PCやスマートフォンなどのデバイスが無線LAN子機としてFlashAirに接続した場合も、 FlashAirを経由してインターネット通信が可能となります

インターネット同時接続モードの接続

ステーションモードとインターネット同時接続モードの違い

FlashAirとインターネットの同時接続は、 インターネットに接続された無線LAN親機があれば、 STAモードにしたFlashAirをその子機とすることでも可能です。 しかし、インターネット同時接続モードでは、 インターネット接続に加えてAPモードがもつ下記のようなメリットを得られます。

  • 無線LAN親機のない環境、例えば屋外などでも、FlashAirに接続できます。 STAモードにしたFlashAirへの接続には、無線LAN親機を経由する必要があります。

  • ゲストにFlashAirの写真を閲覧させる場合には、FlashAirのSSIDとパスワードを教えればOKです。 STAモードのFlashAirの写真を閲覧させたい場合には、無線LAN親機のSSIDとパスワードを教えなければなりません。

対応FlashAir

本機能を利用するには、Class10モデルのFlashAirとファームウェアバージョン2.00.02以上が必要です。

重要 Class6モデルでは利用できません。

設定方法

インターネット同時接続モードを使用する、 FlashAirの動作モードや無線LANの情報、FlashAirカードを識別する名前の設定などを行う必要があります。 変更には、設定ファイルを直接変更する方法と、config.cgiを利用する方法の2通りがあります。

変更する項目

以下の6つの情報を設定する必要があります。括弧内はAPIガイド / CONFIGファイルの対応するパラメータ名です。

  1. 動作モード (APPMODE)
    パラメータに6または3を指定し、インターネット同時接続モードに変更します。

  2. FlashAir(AP側) 無線LAN SSID (APPSSID)
    任意のSSIDを指定します。

  3. FlashAir(AP側) 無線LAN ネットワークセキュリティキー (APPNETWORKKEY)
    任意のネットワークセキュリティキー(パスワード)を指定します。

  4. インターネット(STA側) 無線LAN SSID (BRGSSID)
    接続先無線LANのSSIDを指定します。

  5. インターネット(STA側) 無線LAN ネットワークセキュリティキー (BRGNETWORKKEY)
    接続先無線LANのネットワークセキュリティキー(パスワード)を指定します。

  6. FlashAir識別名 (APPNAME)
    接続先無線LANの中でFlashAirカードを特定するための名前を指定します。

方法1: 設定ファイルを直接編集する

/SD_WLAN/CONFIGをエディタ等で開き、前述のパラメータを編集します。このフォルダは隠しフォルダとなっていますので、隠しフォルダを扱う事が出来るツールを使いましょう。
(Macの場合は/Volumes/(ボリュームラベル名)/SD_WLAN/CONFIGです。)
パラメータが存在しない場合は新しく行を追加してください。 パラメータの順序は問いません。

編集後は、たとえば下記のようになります。

APPMODE=6
APPNAME=myflashair
APPSSID=FOOSSID
APPNETWORKKEY=password0123
VERSION=F19BAW3AW2.00.02
CID=02544d535731364708d0ca497800d501
PRODUCT=FlashAir
VENDOR=TOSHIBA
UPLOAD=1
MASTERCODE=70dee243a2c2
LOCK=1
BRGSSID=LANSSID
BRGNETWORKKEY=lanpassword0123

方法2: config.cgiを利用する場合

FlashAir識別名(APPNAME)以外の項目については、config.cgiを使用してネットワーク経由で変更することもできます。
設定変更にはマスターコードが必要になります。未設定ならば、事前に設定しておきましょう。

マスターコードを設定するためのCGI呼び出し例:

http://flashair/config.cgi?MASTERCODE=70dee243a2c2

パラメータを変更するためのCGI呼び出し例:

http://flashair/config.cgi?MASTERCODE=70dee243a2c2&APPMODE=6&BRGSSID=LANSSID&BRGNETWORKKEY=lanpassword0123

コマンドを発行するとFlashAirが再起動するため、一時的に通信が切断されます。

FlashAirへのアクセス方法

PCやスマートフォンのデバイスからインターネット同時接続モードに設定されたFlashAirへアクセスするには、 APモードと同様、FlashAirの無線LANネットワークに接続します。

また、STAモード同様、無線LAN親機経由でもアクセスできます。 STAモードでの接続方法と使用上の注意は上級者向けチュートリアル - ステーションモードの利用 を参照してください。

使用上の注意

インターネット側無線LAN親機がない環境での動作

インターネット同時接続モードの場合、最初にFlashAirはインターネット側(STA側)の接続を試み、 その後、FlashAirの無線LAN(AP側)を起動します。 インターネット側無線LAN親機がない環境では、STA側の接続試行がタイムアウトするまで待つため、 FlashAirのSSIDが利用可能になるまで、時間がかかる場合があります。

重要 アクセス制限不備の脆弱性について

インターネット同時接続機能を有効にすると、インターネット接続側ネットワークから認証なしで接続可能になります。 当該製品が接続するインターネット接続側無線 LAN にアクセス可能な第三者によって、当該製品に記録されているファイルやデータを取得される可能性があります。 さらに、FlashAir W-03 で認証に関する設定を追加せずに WebDAV によるアクセスとファイルアップロードを許可するよう設定している場合、当該製品に記録されているファイルやデータを改ざんされたり、任意の Lua スクリプトを実行されたりする可能性があります。

インターネット同時接続機能を有効にする場合は、ウェブサーバへの接続時に認証を要求するよう、下記のCONFIGパラメータを設定してください。

  • HTTPDMODE — 認証方法
  • HTTPDUSER — Basic認証のユーザ名
  • HTTPDPASS — Basic認証のパスワード、Digest認証のハッシュ値

脆弱性に関してはFAQもあわせて参照ください。

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